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脊柱管狭窄症について

脊柱管狭窄症とは?

脊柱管狭窄症とは、50代以上の方に多く発症し、現在では10人に1人の割合で脊柱管狭窄症を患っていると言われています。

身体には背骨と呼ばれる脊椎があります。腰の脊椎は腰椎と呼ばれ、椎体という骨と椎弓と呼ばれる骨で構成されており、積み木のようにバランスよく連なっています。その中に脊髄からの神経の通り道である脊柱管があります。脊柱管狭窄症は、この脊柱管を構成する骨が変形したり骨を支える役割をする黄色靭帯が肥厚すること、また、椎体という骨の間に挟まれる椎間板が突出することで神経が圧迫されることにより引き起こされる整形外科的疾患です。

脊柱管狭窄症の根本原因は?

脊柱管狭窄症の多くの要因として加齢による変化が挙げられます。脊柱管を構成する骨が骨粗鬆症などにより圧迫骨折することや側湾症であること、腰椎の位置にズレが生じることでも引き起こされます。また、椎弓の間にある黄色靭帯に負担がかかることで靭帯が肥厚すること、椎体の間を支える椎間板が突出し脊柱管を圧迫することも原因として挙げられます。

日々の生活習慣として、腰を反らす動きや重いものをよく持つこと、無理な運動を過度に行うこと、運動不足により筋肉が衰えること、筋肉や関節の柔軟性がなくなってくることなど、生活の中で脊柱管狭窄症になるリスクは高まります。

こんなお悩みはありませんか?

カルテイラスト

腰痛
腰部を頻繁に使うことや負担が大きくかかることで腰周りの筋肉の張りが強くなり起こります。

臀部から下肢の違和感や痺れ
脊柱管を通る腰から下肢までを支配する神経が圧迫されることで血流が悪くなり起こります。

腰を反らせると痛みや痺れが強くなる
腰を反る動きで脊柱管を通る神経が圧迫され、痛みや痺れが増強されます。

5分ほどの歩行で痛みや痺れが強くなる
脊柱管の神経が圧迫された状態で歩行を行うと神経周囲の血流障害も起き、痛みや痺れが増強されます。

立っている時に痛みが強く、前屈みになると楽になる
前屈みになることで脊柱管のスペースに余裕ができ、神経圧迫が軽減します。

脊柱管狭窄症 に対する当院の考え

脊柱管狭窄症イラスト

脊柱管狭窄症は、物理的な原因により引き起こされる整形外科的疾患のため、自然治癒することがないと言われています。そのため、一度脊柱管狭窄症になってしまうとその後痛みや痺れと付き合うことが多くなります。

痛みや痺れが軽度のうちから悪化を防ぐこと、また脊柱管狭窄症にならないように自分の身体のメンテナンスやケアをしっかりと行うことが重要です。腰部の張り感や痛み、疲れが起きた時には、しっかりとそれを取り除くことが脊柱管狭窄症を事前に防ぐ一助となります。また、臀部や大腿部、下腿部などの感覚の鈍さや気持ち悪さがある場合は、神経症状を疑うため、身体の状態確認を行うことも大切です。

脊柱管狭窄症 はなぜ起こるのか?

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脊柱管狭窄症は50代以上の方に多く引き起こされると言われています。

この疾患の大部分は加齢によるものです。加齢により、脊柱管を構成する骨がずれたり変形したりすること、黄色靭帯が肥厚したり、椎間板が突出したりすることが原因です。

また、若い頃に無理な運動をしたり、大きな負担をかけたりした方は、腰椎のすべり症や腰部のヘルニアを患っている場合が多いため、神経が通る脊柱管が圧迫されやすくなり、脊柱管狭窄症になるリスクが高まります。

さらに、脊柱管狭窄症になりやすい方は、腰部の筋肉の疲労や柔軟性の低下なども関係しています。

脊柱管狭窄症 を放っておくとどうなるのか?

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脊柱管狭窄症は手術療法などもありますが、手術をしなくても車椅子生活になるリスクはほとんどありません。しかし、脊柱管狭窄症を放置すると神経圧迫による神経周囲の血流障害が起き、神経症状が悪化する可能性があります。さらに、足の筋肉が低下し力が入りにくくなったり、臀部や股関節周りの痛みで可動域が制限されたり、腰部から下肢にかけて強い痛みや痺れが生じることで歩行が困難になり体力も低下するリスクもあります。
物理的な整形外科的な疾患であるため、自然に軽減することはほぼありません。

脊柱管狭窄症 に効果的な当院の施術メニューは?

施術と院のイメージ

脊柱管狭窄症では、血流が悪化することが悪化の原因となるため、手技施術や温熱療法によって痛みのある部位にアプローチし、血流を促進することで痛みの軽減が期待できます。

さらに、鍼施術を加えることで狭窄部位に直接アプローチし、血流を促進して治癒を促します。鍼施術によってエンドルフィンやエンケファリンなどオピオイドという物質の分泌が脳の中で促進されるため、痛みの緩和も期待することができます。指圧では届きにくい深さの筋肉や痛みの根本まで直接的に刺激を加えることができるため、鍼施術を加えると身体の状態が変化することが期待できます。

その施術を受けるとどう楽になるの?

紹介イメージ

脊柱管狭窄症では、筋肉の過度な緊張や炎症が起こることがあります。鍼施術により患部に刺激を与えることで筋緊張の緩和を図ることができます。また、周囲の圧感も緩和されることから神経の圧迫が軽減されます。さらに、身体の免疫力や細胞の活性化を促すことで痛みや痺れの軽減だけでなく、体質の改善も期待できます。
鍼施術直後に緩和される方もいますが、最も効果を感じやすいのは施術後2〜3日後だとされています。

脊柱管狭窄症 を軽減するために必要な施術頻度は?

脊柱管狭窄症としての症状が最近出てきたり痛みや痺れが悪化している方は、症状が落ち着くまで毎日か隔日で施術を受けていただくとより良い効果が期待できます。

症状が落ち着き始めてきている方や体質の改善など、お身体の内側から変えていきたい方には週に1〜2回の施術頻度をお勧めしています。また、お身体のメンテナンスなどが目的の場合は2週間〜1ヶ月に1回の施術が効果を期待できます。