肉離れ
こんなお悩みはありませんか?
運動時、ふくらはぎや太ももの前側、太ももの裏側が急激に痛む
→運動時に急な負荷が筋肉にかかることにより筋肉が裂けたり、断裂することにより「肉離れ」が起こっています。
運動後、ふくらはぎや太ももの前側、太ももの裏側に筋肉痛のような痛みを感じる
→軽度の肉離れでは歩行や運動時に強い痛みはなく押すと痛みが出るものもあります。
筋肉の硬さ
→ふくらはぎや太ももの筋肉の柔軟性が低いと肉離れを起こしやすいといわれています。
身体の疲れがある
→オーバーユース時、筋肉は疲労が蓄積され肉離れを起こしやすくします。
運動不足
→筋肉の血液循環が悪く柔軟性が下がり肉離れを引き起こしやすくなります。
肉離れで知っておくべきこと
まず、肉離れの発生原因として、筋肉の柔軟性の低下やウォーミングアップ不足が挙げられます。
筋肉が急激に収縮した際や、着地動作などで筋肉が急に伸ばされた際に、筋肉が裂けたり断裂を起こすことがあります。軽度の場合はそのまま動作を続けられることもありますが、ほとんどの方は強い痛みにより動くことが困難になります。
初期対応としては、まずアイシングと、痛めた箇所の固定を行うことで、強い痛みや熱感、腫れ、皮下出血などを最小限に抑える効果が期待できます。炎症を軽減させ、周辺の筋肉の柔軟性を痛める前の状態に戻すには、おおよそ6~8週間の期間がかかるとされています。
症状の現れ方は?
肉離れの症状としては、筋肉が急激に収縮したり、強く伸ばされた際に「ブチッ」や「バチッ」という筋肉の断裂音が聞こえることがあります。その後、筋肉に激しい痛みが走り、炎症による熱感や腫れが見られることが多いです。中程度の負傷の場合、その後に激しい皮下出血が起こることもあります。また、重症の場合は、深い筋断裂により、外見上でも患部がへこんで見えることがあります。
筋肉の修復過程で、患部やその周辺の筋肉が硬くなることがあり、これにより痛みやつっぱり感を感じることがあります。この硬くなった組織は瘢痕組織と呼ばれ、再発や痛みが長引く原因となることもあります。
その他の原因は?
肉離れを引き起こすその他の原因として、大きな要因は筋肉の柔軟性やコンディションに関係しています。
筋肉が硬いと、突然の動きにより筋肉に強い収縮力が働き、負荷がかかることで肉離れが起こることがあります。また、筋肉を使いすぎて疲労している場合や筋力が低下しているときに、大きな負担がかかると筋肉が断裂してしまうこともあります。
すべての原因が完全に明確にされているわけではないため、確実に予防することは難しいですが、日頃からストレッチを行ったり、運動前に入念なウォーミングアップをすることで筋肉の柔軟性が向上し、良いコンディションでスポーツに取り組むことができ、肉離れのリスクを軽減できます。
肉離れを放置するとどうなる?
肉離れを起こしてしまった際は、まず応急処置としてアイシング、包帯やテーピングによる圧迫、固定を行うことが大切です。その後、診断を受ける場合は整形外科を受診することをお勧めします。
症状の程度によりますが、6〜8週間のリハビリを行うことで日常生活に戻ることができます。しかし、これらの処置を放置した場合、筋肉が大きく損傷しているため血腫や瘢痕組織が形成されることがあります。しこりやつっぱり感などの違和感や痛みが残りやすくなり、痛みが出た際には適切な処置を行うことが重要です。
また、このしこりやつっぱり感を放置し、日常生活やスポーツに復帰することで再度肉離れを起こすリスクが高まる可能性があります。十分なリハビリ期間を設けることが必要です。
当院の施術方法について
当院の肉離れ患者様への施術では、痛みが出てすぐなどの急性期の場合、RICE処置としてアイシング、テーピングや包帯による固定を主に行い、炎症を最小限に抑えます。
炎症が落ち着いてきたタイミングで手技療法や鍼施術を行い、痛みが出た箇所やその周辺の血流改善を促すことで、身体が本来持つ治癒力を最大限に引き出す効果が期待できます。
さらに、痛みが引いてきて、ある程度の運動が可能なレベルに達したタイミングで筋膜ストレッチを行い、筋肉と筋膜の癒着や炎症によって残った違和感を軽減させることを目的にストレッチを行い、肉離れを起こす前よりも高い柔軟性を目指します。
改善していく上でのポイント
肉離れのリハビリ期間は、なるべく無理のない範囲での生活を行います。体重がかかるだけで痛みが出る場合は、松葉杖などを利用し、負担を最小限にしましょう。痛みが軽減してきた際には、松葉杖を片方にしたり、使用をやめることで、少しずつ足への負荷をかけていきます。
痛みの出ない範囲で徐々に足を動かすことで、筋肉のしこりや張り感などを引き起こしにくくする効果が期待できます。肉離れを起こしてからの迅速なRICE処置と血流の改善、またその後ゆっくりと筋肉の柔軟性を高めていくことで、再発のリスクを最小限に抑え、日常生活やスポーツに戻れます。