オスグッド


こんなお悩みはありませんか?
膝下の痛みが運動後に増す
サッカーやバスケットボール、ジャンプを繰り返すスポーツをしていると、膝の下部に痛みが生じる。
階段の昇り降りや正座がつらい
膝に痛みがあるため、日常生活の中で膝を使う動作(階段の昇り降り、正座)が困難になる。
スポーツを続けると痛みが強くなる
膝を酷使すると、運動中に痛みが悪化し、競技や練習を続けることが難しくなる。
膝下に腫れや骨の隆起が見られる
膝の下の骨(脛骨粗面)が腫れたり、骨の隆起が目立つことがあり、痛みが強くなる。
痛みを我慢してスポーツを続けている
痛みがあってもスポーツを続けているが、パフォーマンスが低下したり、ジャンプ力やダッシュが遅くなってしまう。
運動を休むと痛みが軽減するけれど、再開するとまた痛む
運動をやめると痛みは軽減するが、再び運動を始めると痛みが戻ってしまう。
膝を使うと痛みが出るが、どうしてもスポーツをやめたくない
痛みを抱えながらでも、スポーツを続けたいが、痛みが不安で思うようにプレーできない。
オスグッドについて知っておくべきこと
オスグッド・シュラッター病について
1. 対象となる人
成長期の子どもや若者(特にスポーツを行っている男の子に多い)
特にジャンプや走る動作が多いスポーツ(サッカー、バスケットボール、バレーボールなど)をしている場合に発症しやすい。
2. 症状
膝下の痛みや腫れ:膝の下部、脛骨粗面に痛みが生じ、運動時に悪化することが一般的。
痛みの特徴:運動後や膝を使った後に痛みが強くなり、休息を取ると痛みが軽減することも。
動作の制限:階段の上り下り、正座、しゃがむ動作で痛みが増す。
3. 治療方法
アイシング:痛みや腫れを和らげるためにアイスパックを使用。
ストレッチ:大腿四頭筋や膝周りの筋肉をストレッチして柔軟性を高め、膝への負担を減らす。
サポーターの使用:膝の安定性をサポートし、痛みを軽減するために膝用サポーターやテーピングを使うことが有効。
4. 注意点
運動を無理に続けない:痛みが強い時は運動を休止し、安静にすることが重要。
早期の医師の診断:症状が長引く場合や痛みがひどくなる前に、専門医の診断を受ける。
成長期の一時的な症状:適切なケアを行うことで、成長が完了すると痛みが治まり、将来的にスポーツを楽しむことが可能。
5. 完治までの時間
完全に治癒するまでには時間がかかりますが、成長が完了すると症状が改善されるケースが多いです。
症状の現れ方は?
1. 主な症状
膝の前面・下部の痛み:特に脛骨粗面(膝の下にある骨の突起部分)に痛みや腫れが現れる。
痛みの特徴:
運動中や運動後に痛みが悪化。
休息を取ることで痛みが軽減することが多い。
痛みは鈍いものから鋭いものまで様々。
膝を曲げたり伸ばしたりする動作で痛みが強くなる。
2. 膝の腫れ
膝周囲の腫れが見られることがあり、触れると敏感に感じる。
特にジャンプや走る動作を行うスポーツをしている子供に多く、これらの動作で痛みが増すことがある。
3. 症状による影響
痛みが続くと、運動を避けるようになり、活動量が減少することがある。
長期的な痛みや不快感があると、精神的なストレスや不安も生じることがある。
その他の原因は?
1. 成長期の骨と筋肉の不均衡
骨の成長と筋肉・腱の成長の違い:成長期において骨の成長が筋肉や腱の成長に追いつかないことが原因。
脛骨粗面の負担:膝の下部にある脛骨粗面は、大腿四頭筋からの腱が付着しており、成長期の子供においてはこの部分に負担がかかりやすい。
2. 運動やスポーツによる過剰な負担
ジャンプや走る動作が多いスポーツ(サッカー、バスケットボール、陸上競技など)において膝に大きな負担をかける。
これらの動作が脛骨粗面に強い牽引力を加え、炎症や痛みを引き起こす。
3. 急激な運動量の増加
成長スパートの時期に急激に運動量が増えることが、オスグッド・シュラッター病を引き起こす原因となる。
4. 柔軟性と筋力の不均衡
柔軟性不足や筋力の不均衡も病気の発症に寄与する。
特に、筋肉が硬くなっていると膝にかかる負担が増し、症状が悪化することがある。
5. 病気発症の要因
上記の要因が複合的に影響し、オスグッド・シュラッター病が発症する。
オスグッドを放置するとどうなる?
1. 症状の悪化
放置すると、慢性的な痛みが続き、膝の機能が低下する可能性があります。
2. 膝の変形
成長期に適切な治療を行わないと、膝に変形が生じることがあります。
3. 成長板への過度なストレス
膝の成長板が未閉鎖の段階で過度なストレスがかかると、成長板に影響を与え、将来的に膝関節の不安定性を引き起こすことがあります。
4. 膝の可動域制限
炎症が長期化すると、膝の可動域が制限され、動作が困難になることがあります。
5. 後遺症
完全に治癒しない場合、脛骨粗面の隆起や圧痛が残ることがあり、運動時に痛みが続くことがあります。
大人になってからも、後遺症が残存する場合もあります。
当院の施術方法について
1. アイシング
目的: 発赤や炎症を抑えるために、膝にアイスパックを使って冷却します。
効果: 炎症を軽減し、痛みを和らげることができます。
2. ストレッチ
対象筋肉: 大腿四頭筋やハムストリングス。
効果: 筋肉の柔軟性を高め、膝への負担を軽減することで、痛みの改善が期待できます。
3. テーピング
使用方法: 膝用サポーターやテーピングを使用することがあります。
効果: 膝の安定性を向上させ、痛みの軽減が期待されます。運動中に膝をサポートし、負担を軽減します。
4. 鍼治療
ツボへの鍼: 委中、内膝眼、外膝眼など、膝周りのツボに鍼を打ちます。
効果: 鍼治療により、膝の痛みが軽減されます。その後、陽陵泉や風市などのツボで大腿四頭筋やハムストリングスの筋緊張を和らげます。
改善していく上でのポイント
膝への負担を避ける
安静が重要: 症状がある間は膝に負担をかけないよう、過度な運動や激しいスポーツは避けることが重要です。安静を保つことで回復を促進します。
炎症の管理
アイシングや湿布: 膝の炎症を抑えるために、アイシングや湿布を使用します。冷却することで痛みが軽減され、炎症の進行を抑える効果があります。
ストレッチと筋力強化
大腿四頭筋の柔軟性向上: 大腿四頭筋(太ももの前面)の柔軟性を高めるストレッチを行うことが重要です。また、膝周りの筋肉をバランスよく鍛えることで膝への負担を減らし、回復をサポートします。
足元の調整
インソールや適切な靴の使用: 足元のアライメントが膝の負担に影響を与えることがあります。適切な靴やインソールを使用することで、膝にかかる負担を軽減できます。
理学療法士の指導を受ける
専門的なケア: 必要に応じて、理学療法士の指導を受けることで、より効果的なストレッチや筋力強化が行え、改善を促進します。
成長期が終わるまで症状を見守る
成長期を考慮: オスグッド・シュラッター病は成長期に特有の疾患であり、症状がある程度回復しても、成長期が終わるまでは症状が続くことがあります。適切なケアと経過観察が重要です。
運動量の調整と継続的なケア
無理をしない: 症状が治まった後も、無理をして運動を再開しないように注意します。長期的に運動量を調整し、定期的にケアを行うことが予防に繋がります。